はじめに
「これって犬に食べさせても大丈夫?」
そんなふうに思ったこと、ありませんか?
犬にとって安全な食べ物と、少量でも危険な食材は意外とたくさんあります。
この記事では、犬が食べていい・食べてはいけない食べ物を一覧でわかりやすく整理し、
「なぜ良いのか・なぜ危険なのか・食べてしまった時の対処法」まで詳しく解説します。
愛犬の健康を守るために、ぜひ保存して何度も見返してくださいね。
犬が食べてもいい果物・野菜一覧【安心して与えられるもの】
| 食材 | 効果・栄養 | 与える時の注意 |
|---|---|---|
| りんご | ペクチンで腸内環境を整え、ビタミンCで免疫力UP | 種と芯は取り除く。すりおろすと消化◎ |
| バナナ | エネルギー補給・便秘改善 | 糖分が多いため小型犬は輪切り2〜3枚程度 |
| いちご | 抗酸化作用で老化予防 | 軽く洗ってヘタを除く。与えすぎ注意 |
| スイカ | 水分補給と利尿作用 | 種と皮を取る。夏場の水分補給に◎ |
| さつまいも | 食物繊維・ビタミンC豊富で腸の調子を整える | 茹でて皮ごと与える。糖尿病犬は少量に |
| にんじん | βカロテンで目・皮膚の健康維持 | 加熱して柔らかく。生はすりおろし推奨 |
| キャベツ | 胃腸サポート・ビタミンUで消化改善 | 生で少量ならOK。大量摂取はガスの原因 |
| ブロッコリー | 抗酸化・免疫力UP | 茹でて刻む。芯は除く |
| かぼちゃ | βカロテン・食物繊維・ビタミンE豊富 | 茹でて潰す。皮やワタもOK |
| トマト(熟した赤) | リコピンで血流改善・抗酸化 | 青い未熟トマトはNG。少量でOK |
食べさせると良い食材【健康維持・手作りごはん向け】
| 食材 | 主な効果 | 与えるポイント |
|---|---|---|
| 白米・玄米 | 消化の良いエネルギー源 | よく煮て柔らかく。玄米は少量から |
| 大豆・納豆 | 植物性タンパク質・腸内環境改善 | 茹でて柔らかく。納豆は小さじ1程度 |
| じゃがいも | ビタミンC・カリウム豊富 | 芽を取る。茹でて皮をむく |
| 鶏むね肉・ささみ | 高タンパク・低脂肪 | 茹でて塩分なしで与える |
| 鮭(加熱) | オメガ3脂肪酸で毛艶・皮膚の健康に | 骨を取り、塩なしで加熱 |
| ヨーグルト(無糖) | 善玉菌で腸内環境を整える | 小さじ1〜2を目安に |
| ごま・オリーブオイル | 抗酸化・血流改善 | ほんの数滴をトッピング |
食べてはいけない果物・野菜・食材【中毒に注意】
| 食材 | 危険な理由 | 食べてしまった時の対応 |
|---|---|---|
| ネギ類(玉ねぎ・ニラ・長ネギ等) | アリルプロピルジスルフィドが赤血球を破壊→中毒・貧血 | 少量でも危険。すぐに動物病院へ |
| チョコレート・ココア | テオブロミンが神経・心臓に悪影響 | 吐かせずに受診。中毒量はごく少量でも危険 |
| ぶどう・レーズン | 腎不全を起こす恐れ | 嘔吐・ぐったり→即受診 |
| コーヒー・紅茶 | カフェインで不整脈や興奮症状 | 水を飲ませず病院へ |
| アボカド | ペルシンという毒素が中毒を起こす | 食べた量に関係なく受診 |
| 生のイカ・カニ・エビ | 消化不良・中毒リスク | 加熱すればOKだが、生は避ける |
| アルコール類 | 呼吸抑制・意識障害 | 少量でも危険。緊急受診を |
⚠️ 食べない方がいい食材【体への負担・誤解されがち】
| 食材 | 理由 | 与える場合の注意 |
|---|---|---|
| 牛乳 | 乳糖不耐性で下痢の原因 | 乳糖カットミルクなら少量OK |
| 生卵(卵白) | ビオチン吸収を妨げる | 加熱すれば問題なし |
| 塩分の多い加工食品 | 腎臓・心臓に負担 | 人間用は避ける |
| お菓子・パン類 | 肥満・糖尿病リスク | 犬用おやつで代用 |
| なす・じゃがいもの芽 | ソラニンによる中毒 | 熟した実のみ少量可 |
食べてしまった時の対処法
1️⃣ 落ち着いて状況を確認
・食べた時間・量・食材を記録します。
2️⃣ 無理に吐かせない
家庭での催吐は危険です。
3️⃣ 危険食材ならすぐ動物病院へ
ネギ類・チョコ・ぶどう・カフェイン・アルコールなどは少量でも即受診。
4️⃣ 受診時に伝えること
・食べたものの種類と量
・食べた時間
・直後の様子(嘔吐・ぐったり・元気なしなど)
犬が誤って食べてはいけない食材を口にしてしまった場合は、
まずは落ち着いて、すぐに動物病院に連絡しましょう。
症状が出ていなくても、時間が経つほど中毒症状が悪化することがあります。
夜間や休日でも、全国には救急対応の動物病院があります。
🚨 少しでも異変があれば「様子を見る」ではなく、すぐに相談を。
飼い主の早い判断が、愛犬の命を守ります。
まとめ|食の知識で愛犬を守る
犬にとって「食」は健康の土台です。
私たちが口にしても大丈夫な食べ物でも、犬には毒になるものがあります。
「少しなら大丈夫」ではなく、「確認してから与える」 を習慣にしましょう。
愛犬の体質を理解し、食事を通して健康を守ることが何よりの愛情です🐾
- 人間の食べ物=犬に安全、とは限らない
- 少量でも中毒を起こすものがある
- 与えるときは必ず「量」と「調理方法」に注意
果物ごとの詳しい記事はこちら
👉 犬は栗を食べていい?秋の味覚を安全に楽しむコツ
👉 犬に梨はOK?与えていい量と注意点
👉 犬がぶどうを食べてはいけない理由|中毒症状と対処法

