子犬がご飯を食べないときの原因と対策|安心して食べてもらう工夫

ご飯を前に首をかしげる子犬の写真 子犬

はじめに

元気そうなのにご飯を食べない…。

新しいフードをあげても匂いを嗅ぐだけでそっぽを向いてしまう…。

そんなとき、飼い主さんは「病気?それともワガママ?」と心配になりますよね。

でも大丈夫。
子犬がご飯を食べないときの多くは環境や気持ちの変化が原因です。

この記事では、動物病院や専門家の見解をもとに、子犬がご飯を食べないときにチェックすべきポイントと、すぐにできる対処法をわかりやすく解説します。

子犬がご飯を食べない主な原因

① 環境の変化・ストレス

お迎えしたばかりの子犬は、まだ新しい家や家族に慣れていません。
緊張や不安から、一時的に食欲が落ちることがあります。

対処法

  • ケージや寝床を落ち着く場所に固定する
  • 飼い主が優しく声をかける(無理に食べさせない)
  • 数日で食べるようになるケースが多いです

② フードの匂いや硬さが合わない

子犬用フードでも、メーカーや原材料で好みが分かれます。
また、粒が大きすぎて噛みにくい場合も食べない原因に。

対処法

  • 少量のお湯でふやかす(香りが立ち、消化も良くなる)
  • フードを少し温める(人肌程度)
  • 新しいフードを混ぜながら徐々に切り替える

💡 急な切り替えはNG!
下痢や嘔吐を引き起こすことがあります。3〜5日かけて少しずつ変えましょう。

③ 食事時間がバラバラ

子犬はまだ生活リズムが安定していないため、時間や間隔が不規則だと空腹感を感じにくくなります。

対処法

月齢食事回数の目安間隔
生後2〜3ヶ月1日4回約4時間おき
生後4〜6ヶ月1日3回約6時間おき
生後7ヶ月〜1日2回朝・夜でOK

毎日同じ時間に与えることで、「そろそろご飯の時間だ」と自然に覚えるようになります。

④ 運動不足や睡眠不足

意外と見落としがちなのが「体を動かしていないこと」。
エネルギーを使わないと、お腹が空かないのです。

対処法

  • 家の中での軽い遊び(引っ張りっこ・ボール遊びなど)
  • しっかり寝る環境を整える
  • 散歩がOKなら、外の刺激で自然に食欲が戻ることも

⑤ 病気のサインの可能性も

「元気がない」「吐く」「下痢をしている」などの症状がある場合は、病気や体調不良の可能性もあります。

すぐに動物病院へ行くべき症状

  • 24時間以上まったく食べない
  • 嘔吐や下痢が続く
  • 元気がなく寝てばかり
  • 鼻水・くしゃみ・咳が出ている

💡迷ったときは、夜間でも救急動物病院に相談を。

👉 全国夜間救急動物病院検索サイト

ご飯を食べないときに試したい工夫

① 少しだけトッピングを足す

  • 無糖ヨーグルトを小さじ1
  • ササミをゆでてトッピング
  • 野菜スープの煮汁をかける

自然な香りで食欲が刺激され、食いつきが良くなります。

② 食器を変えてみる

金属音や匂いを嫌がる犬もいます。
陶器やステンレス、シリコン素材などを試してみましょう。

🕯 ③ 静かな場所で食事を

テレビの音や人の声が気になると集中できません。
静かで安心できる環境を整えるだけでも食欲が戻ることがあります。

食べないクセをつけないために

  • 食べないからといってすぐ別のフードを出さない
  • 食べ残したら10分ほどで下げる(“出せば食べられる”を防ぐ)
  • ご褒美のおやつを与えすぎない

「おやつなら食べる」は“わがまま”ではなく“学習”です。
飼い主の対応を統一することで、自然と改善していきます。

フード選びの見直しポイント

チェック項目目安
原材料肉や魚が主原料のもの
保存状態開封後1ヶ月以内が理想
香り酸化やカビ臭がないか確認
粒の大きさ子犬の口に合っているか

まとめ

子犬がご飯を食べないときは、「無理に食べさせない」ことが一番大切です。

焦らず、環境・食事・健康のバランスを見直してあげましょう。

一緒に安心してご飯を楽しめるようになれば、それが何よりの幸せです🐾

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