はじめに
「そろそろシャンプーしてあげたいけど、まだ早いかな?」
「子犬の毛がベタついてきたけど、お風呂は大丈夫?」
初めてのシャンプーは、飼い主さんも子犬も少しドキドキしますよね。
でも、やり方とタイミングを間違えなければ、お風呂は愛犬との信頼関係を深める最高の時間になります。
この記事では、獣医師推奨の基準をもとに、子犬のシャンプー時期・頻度・手順・注意点をやさしく解説します。
子犬のシャンプーはいつからしていいの?
目安は「ワクチンが2回終わった生後3ヶ月ごろ」
子犬は免疫力がまだ不安定なため、生後2ヶ月までは体を濡らすのを避けましょう。
一般的には、2回目のワクチン接種が終わり、体調が安定した生後3ヶ月ごろが目安です。
💡 体調が悪いときやワクチン直後は避けましょう。
ただし、臭いや汚れが気になる場合は「濡れタオルで拭く」だけでもOKです。
無理にシャンプーをすると、体が冷えて風邪を引くことがあります。
初めてのシャンプーを成功させる3ステップ
① お湯・音・場所に慣らす
いきなりシャワーをかけると、驚いてお風呂嫌いになってしまいます。
最初の1〜2回は、
- 洗面器にぬるま湯をためて足だけつける
- シャワーの音を聞かせる
など、“慣れる練習”から始めましょう。
② お湯の温度は36〜38℃が目安
人が少しぬるいと感じる程度がベストです。
熱すぎると皮膚の乾燥やかゆみの原因になります。
③ 優しく短時間で洗う
子犬は体温調整が苦手なので、長時間の入浴はNG。
洗う時間は5分以内、全体で10分以内を目安にします。
子犬にやさしいシャンプーのやり方【手順つき】
| ステップ | やり方 | ポイント |
|---|---|---|
| ① ブラッシング | 毛のもつれを取る | 毛玉があると洗い残し・皮膚トラブルの原因に |
| ② 体をぬるま湯で濡らす | 首の下から順に | 顔・耳には直接シャワーをかけない |
| ③ シャンプーを泡立てて洗う | 手で泡を作ってから | 原液を直接つけない |
| ④ ぬるま湯でよくすすぐ | 時間をかけて丁寧に | 泡残りは皮膚炎の原因 |
| ⑤ タオルで水気をとる | 優しく押さえるように | こすらず吸い取る |
| ⑥ ドライヤーで乾かす | 弱風・30cm離して | 熱風NG!根元までしっかり乾かす |
💡 ドライヤー嫌いの子は、送風機能だけで慣らすのがおすすめです。
シャンプーの頻度はどれくらい?
| 時期 | 頻度の目安 | 補足 |
|---|---|---|
| 生後3〜6ヶ月 | 月1回 | 皮膚のバリア機能が未発達 |
| 成犬 | 月1〜2回 | 犬種・生活環境により調整 |
| 皮膚トラブルがある場合 | 獣医指導に従う | 薬用シャンプーを使用 |
🐾 洗いすぎは逆効果!
皮膚の皮脂が落ちすぎると乾燥・かゆみ・フケの原因になります。
子犬用シャンプーの選び方
🌿 低刺激・無香料タイプを選ぶ
「ベビー用でも大丈夫?」と思う方もいますが、人の肌と犬の皮膚はpHが異なるため、必ず犬専用シャンプーを使いましょう。
| 避けたい成分 | 理由 |
|---|---|
| アルコール | 乾燥・刺激の原因 |
| 合成香料 | 匂いでストレスを感じやすい |
| 着色料 | アレルギーのリスク |
シャンプーを嫌がるときの工夫
- おやつを使ってポジティブな印象に
→ 「お風呂=ご褒美タイム」と思わせる - すべりにくいマットを敷く
→ 足元が安定して怖がらない - 短時間で終わらせる
→ 嫌な記憶を残さない
💡 「最初の3回」が勝負!
この時期に怖い経験をすると、お風呂嫌いが長く続くことがあります。
シャンプー後のケアも大事!
シャンプーのあとに
- 保湿ミストやブラッシングスプレー
- 耳・目・肉球のケア
を習慣づけると、皮膚トラブルを防ぎやすくなります。
👉 関連記事:犬の皮膚完全ガイド|季節別トラブル原因とケア方法まとめ
よくある質問(Q&A)
Q1. ワクチン前に汚れたら?
→ 濡れタオルで拭くだけにしましょう。香り付きのウェットティッシュはNGです。
Q2. ドライヤーが怖いときは?
→ 最初は「音を聞かせる練習」から。送風機能で風だけあてるのも◎
Q3. シャンプーしたらフケが出た
→ 頻度が多すぎる・お湯が熱いなどが原因。
保湿ケアをして様子を見ましょう。改善しない場合は獣医へ相談を。
まとめ
子犬のシャンプーは「いつからできるか」よりも、“どんな経験にするか”が大切です。
焦らず、優しく、安心できる空間で行えば、お風呂が「楽しいスキンシップの時間」になります。
初めてのシャンプーは、子犬との信頼を深める最高のチャンスです🐾

