犬のその他行動のしつけ方法ガイド|正しい方法で困った行動を改善

飼い主と一緒に落ち着いて座る犬 しつけ

はじめに

犬を飼っていると、「家具をかじる」「飛びつく」「拾い食いする」など、思わぬ行動に悩むことがあります。

これらの行動は、犬が悪意でやっているわけではなく、遊びや好奇心、学習不足、ストレスなどが原因です。

この記事では、その他の困った行動を正しく理解し、適切なしつけ方法で改善する方法を詳しく解説します。

初めて犬を飼う方でも、順を追って実践できるよう、具体例とポイントをまとめています。


1. 飛びつきのしつけ

飼い主に飛びつく犬を落ち着かせるトレーニング

原因

  • 飼い主や来客に興奮している
  • 構ってほしい気持ちが強い

具体的なしつけ方法

  • 犬が飛びつきそうになったら無視する
  • 床に座る、または落ち着くまで待つ
  • 落ち着いたら褒める・おやつをあげる
  • 徐々に、来客時や散歩帰りなど状況を変えて練習

ポイント

  • 叩いたり叱ったりしない
  • 飼い主が落ち着くことが最も効果的
  • 一貫したルールを守る

飛びつきは社会化不足が原因のことも多いです。散歩や社会化トレーニングについてはこちら → 犬の散歩・社会化のしつけガイド


2. 拾い食い・口に入れるものの制止

散歩中に落ちている物を我慢する犬

原因

  • 好奇心や食欲
  • 遊びとして口に入れる

具体的なしつけ方法

  • 散歩中や家の中で「離せ」や「待て」を使って制止
  • 成功したらすぐに褒める・ご褒美
  • 家の中の拾い食い対象(靴、食べ物など)で練習
  • 徐々に散歩中の実践へ

ポイント

  • 一度に多くのアイテムでやろうとしない
  • 必ずご褒美で学習させる
  • 安全管理が第一

拾い食いは健康トラブルにも直結します。正しい食事管理についてはこちら → 犬の健康管理と食事の与え方


3. 家具や物をかじる癖

原因

  • 歯がむずがゆい(特に子犬)
  • ストレスや退屈

具体的なしつけ方法

  • かじって良いおもちゃを用意
  • 飼い主が目を離している間は、家具に触れないようにゲートやサークルで制限
  • かじった場合はおもちゃに誘導し褒める
  • 徐々に自由時間を増やして慣れさせる

ポイント

  • 無理に叱らない
  • かじっていい物とダメな物をはっきり分ける
  • 退屈させない工夫が大切

家具をかじる行動は噛み癖と関連している場合があります。詳しくはこちら → 犬の甘噛み・噛み癖対策ガイド


4. 甘噛み・咬む癖

原因

  • 遊びの延長
  • ストレスや興奮

具体的なしつけ方法

  • 甘噛みしたら「痛い」と声を出す
  • すぐに遊びを中断
  • 落ち着いたら再度遊ぶ
  • おもちゃで遊ぶ習慣をつける

ポイント

  • 人の手や足を噛ませない
  • 一貫した対応が重要

5. 吠えすぎ・無駄吠え

原因

  • 不安、要求、退屈
  • 注意を引きたい

具体的なしつけ方法

  • 吠えたら無視する
  • 落ち着いたら褒める
  • 飼い主の声や指示で止めるトレーニング
  • 適度な運動でストレスを減らす

ポイント

  • 誤って吠えたときに褒めない
  • 運動・刺激・環境管理も併用

吠える行動が気になる方はこちらで具体的な対策を紹介しています。 → 犬の無駄吠えをやめさせる方法


6. その他行動全般のポイント

  • 一貫性が最も重要
  • 短時間で繰り返す練習が効果的
  • 褒めるタイミングを逃さない
  • 必要に応じてプロのドッグトレーナーに相談

今回紹介した内容以外にも、しつけの基本を幅広く学びたい方はこちら → 犬のしつけ完全ガイド


参考・注意点

  • 個体差が大きいので、同じ方法でも効果が出る速度は異なる
  • 無理に行うと逆効果になる場合がある
  • 健康上の問題で行動が起きている場合もあるので、動物病院の相談も推奨

まとめ

犬の困った行動は理解と工夫で改善できる

犬の「飛びつき」「拾い食い」「家具をかじる」「甘噛み」「吠えすぎ」といった行動は、遊びやストレス、学習不足が原因のことが多く、悪意ではありません。

大切なのは、ただ叱るのではなく、
👉「なぜその行動をしているのか原因を理解する」
👉「代わりに正しい行動を教える」
この2つを意識することです。

短時間の練習を繰り返し、一貫したルールで取り組むことで、多くの行動は改善できます。

もし改善が難しい場合は、動物病院やプロのトレーナーに相談するのも安心です。

👉 しつけの基本から学びたい方はこちら → 犬のしつけ完全ガイド

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