はじめに
「昨日まで元気に食べていたのに、急にごはんを残した…」そんな経験をした飼い主さんも多いのではないでしょうか。
犬の食欲不振は、単なる気分の問題のこともあれば、深刻な病気のサインであることもあります。
大切なのは「一時的なのか」「長引いているのか」を見極め、必要な対応を取ることです。
この記事では、犬が食欲をなくす主な原因と対処法 を、初心者の飼い主さんでも分かりやすく解説します。
犬の食欲がないときに考えられる原因
1. 一時的な環境の変化やストレス
・引っ越し、旅行、来客などで環境が変わった
・新しいフードやおやつを導入した
・飼い主の不在が長く続いた
👉 敏感な子は、こうした小さな変化でも食欲が落ちることがあります。
2. 季節や気温の影響
・夏:暑さや水分不足で食欲減退
・冬:寒さで活動量が減り、お腹が減りにくい
👉 季節による一時的な変化もよくあるケースです。
3. 食事内容や与え方の問題
・ドライフードだけで飽きてしまった
・おやつの与えすぎで本食を食べない
・フードが古くなって風味が落ちている
👉 「食べない=わがまま」と決めつけず、フードの状態も確認してみましょう。
4. 病気の可能性
・胃腸炎や膵炎などの消化器系トラブル
・歯周病や口内炎で食べたいのに痛い
・腎臓病、肝臓病など慢性疾患の初期症状
👉 24時間以上食欲が戻らない、ぐったりしている、嘔吐や下痢を伴う 場合は、すぐに動物病院へ。
食欲がないときのチェックポイント
- 水は飲んでいるか?
- 元気や遊ぶ意欲はあるか?
- 下痢・嘔吐はないか?
- フードの種類や保存状態に問題はないか?
👉 「元気はあるけど食べない」なら一時的なことも多いですが、症状が複数重なったら病院へが基本です。
犬の食欲不振への対処法
1. フードを工夫する
・少し温めて香りを立てる
・ウェットフードやトッピングで変化をつける
・食器の高さや形を調整して食べやすくする
👉 シニア犬や小型犬は「食べやすさ」が食欲に直結することも多いです。
2. 水分をしっかりとる
・新鮮な水をこまめに交換
・ドライフードにぬるま湯をかけてふやかす
・スープや無塩の出汁を利用する
👉 脱水は体調不良を悪化させるため、飲水量チェックも大切です。
3. 生活リズムを整える
・おやつは控えて、ごはんを楽しみにさせる
・毎日同じ時間に食事を与える
・適度な運動でお腹をすかせる
👉 規則正しい生活が、自然な食欲回復に効果的です。
4. 季節ごとの工夫
・夏は涼しい時間帯に食事
・冬は温めたフードで香りを引き出す
👉 季節ごとの工夫で食欲が戻ることも。
受診の目安
- 24時間以上まったく食べない
- 水も飲まない
- 嘔吐や下痢を繰り返す
- 急激な体重減少がある
👉 これらに当てはまる場合は 迷わず獣医師へ相談 してください。
まとめ
犬の食欲不振は一時的なこともあれば、病気のサインのこともあります。
飼い主さんができる工夫
- フードを温めたり工夫する
- 水分補給を意識する
- 季節に合わせた食事の工夫
注意すべきポイント
- 長引くときは「わがまま」と決めつけない
- 病気の可能性もあるため、早めに受診を

